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昨夜(6月23日)のニュースで関根元被告と風間博子被告の「判決訂正申し立て」が前日(22日)付で棄却されたことを知った。『産経ニュース』によると、

「愛犬家殺人事件」2被告の死刑が確定 判決訂正申し立てを棄却
2009.6.23 18:35
 埼玉県で平成5年、愛犬家ら4人が相次いで殺害された事件で、殺人や死体損壊などの罪に問われ、1、2審で死刑判決を受け今月5日、上告が棄却された元犬猫繁殖業、関根元被告(67)と元妻、風間博子被告(52)の判決訂正申し立てについて、最高裁第2小法廷(古田佑紀裁判長)は、「判決内容に誤りのあることを発見しない」などとして、申し立てを棄却する決定をした。関根、風間両被告の死刑が確定した。決定は22日付。」
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/090623/trl0906231835015-n1.htm

とのことだが、こつこつとではあるが裁判記録を読み進めている身としては、裁判長の「判決内容に誤りのあることを発見しない」という上記の発言に、今更のように驚かされる。
何度も述べてきたが、風間被告が被害者の殺害に関与したという証拠はただの一つもない。裁判所が辛うじて証拠としているのは取調べ段階におけるY供述だが、そのY氏は自らの刑が実刑3年で確定すると、以降は「風間は殺害に関与していない」と一貫して明言している。Y氏はおそらくは自らの極刑を逃れるためだったろう、風間被告と関根被告の殺害計画・実行の共謀関係を調書にし、風間被告に死刑をもたらした人物だが、実はその最中でも、E・W事件に関する取調べ中、「仮に関根からE殺害を持ちかけられても、博子という人間は、間違いなく反対するし、絶対に加担しないと思う。実際、E殺害計画は知らなかっただろう。」と語っている。Y氏は二審の公判廷で風間被告について「人を殺せる人かどうか顔を見れば分かるでしょう」と述べているが、Y氏が内心もっている風間被告の人物像がどのようなものであるかが、この二つの証言に自ずと現れているのではないかと思う。またこれは一人Y氏だけの見方ではない。いずれ考察してみるつもりだが 関根・風間の両被告を知る法廷証言者のほぼ全員の見解と共通するものでもあるのだ。
だが、風間被告への殺害行為認定に疑念をもたざるをえないのは、決してY氏のこの証言だけによるのではない。むしろこのほうがずっと重大なのだが、風間被告に関する裁判所の事実認定が、ことごとく不合理・不自然に見えるのである。こんな不可解な認定で有罪とされ、死刑を宣告されたのでは、たまったものではない。これは多少でも我が身に当てはめてみれば、誰にしたって同じように感じ、考えるはずである。
風間被告は、『上告趣意書』もA4版で300枚超の大部を手書きしているが、『控訴趣意書』はなんと1000枚を優に超え、1200枚近くにまで達している。内容は、判決の認定を詳細に検討・批判したきわめて論理的な主張であり、同時に切々と自らの潔白を訴えた必死な文章でもある。
その『控訴趣意書』から以下に一部抜粋して掲載する。風間被告は大変美しい字を書く人で、これをそのまま掲載できればいいのだが、上手にアップする方法を習得していないため、活字に変換しなければならないのが残念である。

「(三) 検察官の被告人を貶めようとした事実
言うまでもなく検察官は、被告人の捜査段階で聴取された全供述調書及び上申書の内容を全て把握し、さらに被告人がいついかなる時期に、何故に、そのような供述調書及び上申書が作成されたかについて、被告人の法廷供述を全て原審公判廷において聴取しているのであります。
 被告人はY崎供述と一致するよう虚偽の自白を強要する過酷な取調べを受けておりました。
 当初は、逮捕前の関根の「自分は大丈夫。証拠を残してないから、逮捕されても釈放される」との自信満々の態度から、万が一、関根が釈放になった時の母親や子供達への仕打が心配であり、関根に対する恐怖から関根が関与する部分の供述は行なえませんでした。
 しかし漸くこれを脱し、K事件について、平成7年2月8日の上申書で、関根関与部分の供述を一部訂正した以外は一貫して真実を述べ、事件に直接係わる事項についても公判供述と異ならない供述をなし、その余の事項についても公判供述とほぼ同内容の供述を行ってまいりました。
 取調官から、関根自身が自らの手で4人の被害者を殺害したと認める供述をしたこと。Y供述により証拠は揃っているということ。それによって関根も裁判をして判決が出るまでは釈放なんてことにはならない。等教えられました。
 そして、その事を裏付けるかのように、平成7年1月26日の最初の起訴(K事件の死体損壊・遺棄)があったのです。
 逮捕・拘禁・取調べ等に関してまるで無知であった私でも、これで家族も関根から解放された、とやっとのことで会得することが出来たのです。
 取調べの過程で、私が作成した調書は開示されたものだけでも、員面調書が合計25通、検面調書が合計11通(弁解録取書は4通)、そして上申書は5通に及んでいます。
 検察官がそのうち乙号証として請求し、採用されたのは検面調書はわずかに 2通
     乙77号証   平成7年3月10日 作成
     乙78号証   平成7年4月 2日 作成
員面調書においては 4通
     乙72号証   平成7年1月11日 作成
     乙74号証   平成7年1月19日 作成
     乙75号証   平成7年1月20日 作成
     乙76号証   平成7年2月22日 作成
そして  乙73号証   平成7年1月 5日 作成
の弁解録取書 一通のみで上申書は全く請求されておりません。
上記の事実は、まさに私がいかに取調段階と公判段階において一貫した供述をなしたかを如実に物語っていることを示しております。
 本件の誤った読み筋をなにがなんでも死守するため、供述が一貫している証拠があるのに、都合の悪い部分は、それを隠し、虚偽報告を検察官はしているのです。
(四) 検察官が故意に証拠隠匿し裁判官までも貶めた事実
 検察官は、被告人の2月22日(乙76号証)2月23日、2月24日の連続する員面調書の存在について気づいていたからこそ、都合のいい所取りで2月22日のみ証拠請求しました。
 そして被告人が供述を「転々と変遷」していることを際立たせて見せる意向の元に、乙76号証(2月22日作成員面調書)の次に 乙77号証の証拠請求をし、裁判所に採用させました。
 これによって裁判官に、被告人がいかにも供述を転々と変遷させているよう受け取らせようと細工をしたのです。
 捜査当局についても、取調官のこれら調書の聴取方法をみれば明らかなように、同日に聴取した内容を故意に途中で切り、別々の調書として作成し、この部分を被告人を貶めるべく利用出来るよう工夫しております。
 しかし流石に検察もこれを論告において追及したらいかにも言いがかりとなると思ったのか、多少の常識を持って、乙76号証以外の調書を隠匿し、虚偽報告によって被告人が法廷で俄かに変遷したごとく事実を偽り、信用性を落としめようとする職権濫用のみにしていました。
 しかるに原審裁判官は、違法な検察や捜査当局の手際に見事まやかされてしまいました。
 又、原審では被告人も弁護人もまさかそこまで検察官や警察官が一体となり、刑法を犯す如き不正をするとは思いもよらず見過ごしてしまいました。
 無実証拠たる供述調書等の物証を隠し、このような違法な駆け引きにより、無実の者を死刑に追い遺り、絶望の淵に立たせてよろしいのでしょうか。
 真実と異なる検察官や捜査官の功名心を満たす為に虚偽の事実を認定され、死刑にされてしまうのでしょうか。
 言葉に尽せぬ憤りと何ともしがたい恐怖に怯えるばかりの毎日であります。歪められての事実認定での死刑は遣る瀬ないです。
 原審のような駈け引きや騙し合いでの真実ではなく、どうか趣意書に後述し、示させていただきます、関係各証拠、生の目撃証言等を精査頂き、正義の御検証をよろしくお願い申し上げます。」(風間博子『控訴趣意書』p46~48)
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2009.06.24 Wed l 埼玉愛犬家連続殺人事件 l コメント (3) トラックバック (0) l top
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