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昨年3月から10月までの7カ月間にわたりリビア国内に空から猛爆撃を繰り返したNATO軍が、空爆による民間人の犠牲者はいない、と言い、西側メディアは、空爆によって40名から70名の民間人が犠牲になった、と発表していることを下記の報道で知った。

「 露国連大使 リビア空爆犠牲者NATOの責任追及(「ロシアの声」 20.12.2011)
 ロシアのヴィタリー・チュルキン国連大使は、NATO軍のリビア空爆によって民間人が死亡したことについて、調査を行うよう要求した。ニューヨークで発言したチュルキン大使は、NATOは民間人の犠牲はないという「完全にプロパガンダ的な姿勢」をとった、と指摘している。
 ロイター通信がチュルキン大使の言葉として伝えたところによれば、「第一にそれは絶対にあり得ないことであり、第二にそれは嘘である。」と発言した。
 NATO軍は今年3月から10月にかけて、リビア上空の飛行禁止空域を認めた国連安全保障理事会決議に基づいて、リビアでの軍事作戦を行い、西側メディアの発表では、空爆によって40名から70名のリビア民間人が犠牲になったとされている。
 またチュルキン大使は、国連のパン・ギムン事務総長が14日、NATO軍のリビア作戦を擁護する発言をしたことについて非難している。国連事務総長は、NATO軍の行動は、3月17日の国連安保理決議に基づいたものだったと述べているが、ロシアは、国連事務局が、安保理の重要問題に関してより注意深い判断を下すことを期待している。 」

「 ロシア NATO空爆によるリビア民間人犠牲者の調査を呼びかける(「ロシアの声」23.12.2011)
 ロシアは国連安全保障理事会のリビアに関するブリーフィングで、 北大西洋条約機構(NATO)の空爆で民間人が死亡したことに関する特別調査を国連の後援で実施する必要があると述べた。
 チュルキン大使は、調査は国連あるいは国連の後援で出来るだけ早く実施されるべきだとの考えを表し、発生した事件を分析する必要があり、今後このようなことが繰り返されてはならないと強調した。
 ロシアは、NATOがリビアに関する国連安保理決議の委任から逸脱したと考えている。
 チュルキン大使は、NATOがリビアで行われた作戦を「成功」と考え、今後も同様の作戦の使用を提案していることにロシアは懸念していると伝えた。 」

しかし、昨年の10月20日にカダフィが無惨な殺され方をしたその8日後に、リビアの反乱軍側は、NATOの爆撃により「少なくとも民間人3万人が死亡した 」と発表している。

「 NATOのリビア攻撃で、3万人が死亡 -(「 IRIBラジオ日本語」 2011年10月28日 )
 リビアの新保健大臣が、この7ヶ月のNATO北大西洋条約機構の爆撃で、少なくとも民間人3万人が死亡したことを明らかにしました。
 フランス通信によりますと、リビアの情報筋は、28日金曜、 この死者の数を、アラブ諸国で起きた革命の際の死者の数よりも多いとしています。 国連安全保障理事会は、27日木曜、リビアでの武力行使を許可する任務を終了する決議を全会一致で採択しました。 リビア国民評議会は、26日水曜、少なくとも今年末までのNATOのリビア駐留を要請し、 カダフィ死後も、最後のカダフィ支持派の存在が、国にとっての脅威であるとしました。 」

ブログ「 報道写真家から(2) 」のこちらの記事にNATOによるリビア爆撃の実情が記されている。

「NATO軍の出撃は通算26500回を数え、そのうち約9700回の空爆が行われ、およそ6000の標的が破壊された。NATO軍の空爆には精密誘導爆弾が使用されたと言うが、こうした兵器には十分な誤差があり、「誤爆」もそれほどめずらしいことではない。また、通常爆弾が使用されなかったわけではない。地上では、豊富な武器弾薬を供給された反乱軍が、空爆の支援を受けながら、市街地に徹底的した砲撃を加えた。

空爆と砲撃により、諸都市の基幹インフラは壊滅し、多くの住居が破壊され、医療機関も機能しなくなった。死者は3万人とも見積もられている。15万人という記載もある。NATO軍と反乱軍が引き起こしたこれらの事態こそ、正真正銘の人道危機ではないのか。」

出撃回数26500、空爆回数9700、標的破壊回数6000。これで民間人の犠牲者無し、とか、民間人犠牲者数40~70人などという言説をいったい誰が信じるだろう。こういう白々しい嘘をよくつけるものである。国連は犠牲者の把握にまだ手を付けていないのであれば、ロシアのヴィタリー・チュルキン国連大使の主張どおり、死者数、負傷者数を徹底的に調査し、世界中に発表しなければならない。他国の国内問題に一方の味方として率先して介入し攻撃を加えたのだから、それがどのような結果を生んだのか最後の最後まで責任を持つのは当たり前で、このままでは無法者ーー彼らのいうテロリストの所業そのままだろう。国連の事務総長は特にこういう調査のような任務には職務上の責任を持つべきなのではないかと思うが、現在の事務総長は何事においても欧米の言いなりに動く人物のようで、そのおかげか先日米国から絶賛されていたが、一方、 訪問先のガザではデモ隊から靴を投げられたそうである。

ロシアのチュルキン国連大使の発言で最も気になるのは、「NATOがリビアで行われた作戦を「成功」と考え、今後も同様の作戦の使用を提案している」という箇所である。4日、国連安保理でシリアに対する制裁決議案はロシアと中国が拒否権を行使して否決されたが、日本のメディアも欧米と同様ひどく不満そうである。下記の毎日新聞の記者は「 住民の犠牲が拡大する中、安保理が機能不全ぶりを露呈する結果、となった 」と述べている。

「  シリア:国連安保理での決議案否決 機能不全ぶりを露呈
【ニューヨーク山科武司】国連安全保障理事会(15カ国)は4日、反体制派への武力弾圧を続けるシリアのアサド政権に対し人権侵害・暴力の即時停止などを求める決議案を採決した。13カ国が賛成したが常任理事国のロシアと中国が拒否権を行使し決議案は否決された。シリアについては昨年10月にも安保理の非難決議案が中露の拒否権行使で否決されている。住民の犠牲が拡大する中、安保理が機能不全ぶりを露呈する結果、となった。
 決議案は欧米とアラブ諸国が共同提出した。採決後、ライス米国連大使は中露の拒否権行使を「うんざりだ」と断じ、「シリア人民を裏切り、臆病な独裁者を擁護する行 為」と非難した。グラント英、大使も「シリアの殺人機械(アサド政権)による300日の抑圧の中でも、最も恥ずべき日だ」と厳しく批判した。
 一方、ロシアのチュルキン大使は「決議案は一方の勢力に肩入れし、政権交代を狙ったもの」で内政干渉だと説明。中国の李保東大使も「まだ協議の余地がある。今、採決の必要はない」と述べた。
 決議案は、アサド政権に大統領から副大統領への権限移譲などを求めたアラブ連盟の行程表(1月22日決定)を「全面的に支持」し、暴力と人権侵害の停止や都市部からの軍撤退などを要求。従わない場合、「さらなる措置を検討する」とした。
 最終案が2日、まとまったが、ロシアは4日、改めて「全面的な支持」をさらに弱めるよう要求し協議続行を主張。常任理事国5カ国が採決前、最後の交渉を続けたが、 溝は埋まらなかった。 」(毎日新聞 2012年02月05日)

3日から4日にかけてのリビア国内の武力攻撃を伝えるNHKの記事は次のとおり。

「 シリア “弾圧続き死傷者多数”
 シリアの人権活動家によりますと、中部の都市ホムスでは、3日深夜からシリア軍による激しい攻撃が行われ、去年3月に反政府デモが始まって以降、最悪となる300人が死亡したということです。これについてサウジアラビアで反 政府デモを支援している活動家はNHKの取材に対して、「政府軍は迫撃砲や ヘリコプターで無差別攻撃を行った。建物のがれきに埋もれた人々の捜索が続いているが、狙撃兵が配置されている場所もあり作業は難航している」と話しています。一方、シリア国営テレビはホムスへの攻撃について、「シリア軍ではなくテロリストの仕業だ」と伝えています。ホムスでは、大勢の市民が参列して犠牲者の葬儀が行われましたが、市内での軍による武力弾圧は4日も続き、 多くの死傷者が出ている模様です。今回のホムスでの弾圧を受けて、チュニジア政府は、シリア大使を召還する手続きに入ったことを明らかにし、シリアに対する周辺のアラブ諸国からの圧力がさらに強まることも予想されます。
 アメリカのオバマ大統領は声明を出し、「アサド大統領が人命をどれほど軽視しているかを示す行いだ」と非難しました。そのうえで、「市民を虐殺する政府に国を統治する資 格はない。アサド大統領は国民を殺害し続けるのをやめ、 民主化への移行が直ちに行われるよう退かねばならない」として、アサド大統領の退陣を求めました。 ( NHK 2月5日)

NHKの場合は一応「一方、シリア国営テレビはホムスへの攻撃について、「シリア軍ではなくテロリストの仕業だ」と伝えています。」と政府側の主張も報じてはいるが、その直後に「 ホムスでは、大勢の市民が参列して犠牲者の葬儀が行われましたが、市内での軍による武力弾圧は4日も続き、 多くの死傷者が出ている模様です。 」と述べているので、これでは、シリア政府の主張は嘘ですよ、と言わんばかりだ。しかし、リビアでは政府を支持する市民のデモも多数回行なわれている事実を日本のメディアはまったく知らないなんてことがありえるのだろうか?ブログ「media debugger」には「シリア人の圧倒的大多数は、イスラエルや日本、ペルシア湾岸の 親米独裁国家を含むNATO側諸国による「人道的介入」/「保護する責任」の履行を正当に拒否して、過去数カ月にわたって自決権を掲げる大規模なデモを繰り広げている。」と記述され、大規模な自決権デモの様子を伝えているサイト「グローバル・リサーチ」が紹介されている。 それからこちらの動画も参考になる。さて、NHKの報道内容と同じ事実について「ロシアの声」は次のように報道している。

「 シリア ホムスの目撃者が糾弾「反体制派、アル・ジャジーラは虚言」
 シリアのホムス市で政府軍による大量虐殺があったとされる報道を受けて、ロシアの声は同市の市民カマリ氏と電話インタビューを 行った。これについてカマリ氏は「シリア軍はホムスを砲撃していない。これは反体制派の武装集団が行った」と証言している。

 マスメディアはホムス市で大量虐殺があったとしているが、何があったのか?

 昨夜(3日)テレビで恐ろしい映像を見た。私の住む地区の人たちの死体が映し出されていたが、彼らは誘拐され、殺されていたの だ。

 誰が誰を殺したのか? シリア軍か、それとも別の誰かが殺したのか?

 これは武装集団、自称「自由軍」のならず者たちだ。

 死者らの中に知り合いはいたのか?

 もちろんだ。その多くが私の友人で親戚もいた。兄弟、従兄弟たちの姿も…。彼らは死体となっていた。この人たちはみんな武装集団によって誘拐されたもので、殺され、今、死体となって映し出されたのだ。私はアル・ジャジーラ、アル・アラビアを糾弾する。彼らはこのおぞましい殺戮に加担したのだ。彼らは2度の殺戮を行ったことになる。最初は命を奪い、2度目はその名誉と人間の尊厳を奪った。その死体を公開し、嘲笑することで。

 それでは軍はどこにいるのか?

 軍はここにはこなかったし、今もいない。昨日テレビは軍隊とならず者の衝突があり、撃ち合い、破壊行為があったと報じたが、とんでもない! これはすべて武装集団の手によるもので、彼ら自身が町を攻撃し、40発を超えるロケット弾が発射された。町の各所で200発ほどの対戦車ロケット弾の炸裂する音が響いている。シリア軍の関係者らは私たちと同じように射撃、爆撃から身を隠していた。火の雨が降ったようだった。テレビが伝えていることは全て嘘だ。 」(「ロシアの声」2月5日)


「 シリア ホムス市民の目撃証言 政府軍の砲撃報道を否定
 国連安保理で対シリア新決議案が検討を開始される数時間前に、世界のマスコミにはシリアで軍の戦車隊がホムス市を砲撃したニュースが伝わった。砲撃による犠牲者の数は200人を超えている。ロンドンを拠点とするシリアの人権団体「シリア人権監視団」はこの事態を「大量虐殺そのもの」と非難し、アラブ連盟の即刻介入を求めた。
 これに対しシリア政府はホムス砲撃の報道を否定している。アルジャジーラ、アル・アラビアのテレビ報道では街頭に並ぶ数百人の死体の映像が流されたものの、政府はこれを「武装戦闘員によって誘拐、殺戮された市民」だとコメントしている。
 ロシアの声の記者がホムスにいる市民と電話連絡を行ったところ、反政府派の武装戦闘員らが深夜、アメリカ軍部隊、治安部隊の配属場所を銃撃したという目撃証言が得られた。最も激しい攻撃が行われたのはホムス市のザハラ・アルマン・カルムロス地区で、目撃者らは、テレビ映像の死体のうち、少なくとも数体は前もって誘拐された市民のものだと語っている。 」 ( 同 上 )

国連安保理でシリア制裁についての採決が行われる直前にシリア国内の蛮行が猛威を振るう結果になったのは偶然だろうか? シリア政府が仕掛けたとしたら、政府は国連安保理に対して絶好の介入の機会を提供することになるのだから、これは常識的に考えてまずありえないことではないかと思う。それにしてもNATOの先行きが不気味に感じられる。

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2012.02.05 Sun l 社会・政治一般 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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