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去る7月1日、産経新聞は、「オスプレイ、平均より低い事故率(産経ニュース2012.7.1)」という記事を配信していた。産経は、沖縄県民の深刻な不安や懸念や怒りはどこ吹く風、一心不乱に米国および日本政府の提灯持ちを務めるべく、それら当事者よりさらに一歩前面に出てきて、沖縄へのオスプレイ配備を現実のものにしようと躍起になっている。いわく、「 普天間飛行場への配備通告目前にはモロッコと米フロリダ州でも事故を起こした。ただ、モロッコで墜落したのはMV22だが、フロリダ州の事故は空軍仕様のCV22。両機の機体は9割方は同じだが、運用はMV22が人員・物資輸送、CV22は特殊作戦という大きな違いがある。フロリダ州での事故後にまとめた10万飛行時間あたりの事故件数を示す「事故率」はCV22で13・47。一方、MV22は1・93にとどまり、海兵隊所属のヘリを含む航空機の平均事故率2・45より低い」。

このように産経はMV22とCV22を比べて「両機の機体は9割方は同じ」との認識を示した上で、CV22の事故率は13・47にものぼると述べている。それでいながら、MV22の事故率は「1・93にとどま」るのだからMV22を安心して沖縄に配備せよ、と迫っているわけで、ここにみられる論理の支離滅裂さにはちょっと言葉を失う。過去3ケ月の間に、「両機の機体は9割方は同じ」であるオスプレイMV22とCV22はモロッコとフロリダで双方ともに墜落事故を起しているのだ。そして、この相次いだ事故は沖縄の人々にとってのみではなく、日本中の誰にとっても決して予想外の出来事ではなかった。この機体が開発当初から死傷事故を多発して米国内でも「未亡人製造機」と言われるほど危険視されてきたことを皆知っていたからだ。だからこそ、昨年、米国と日本政府からオスプレイ配備を正式に通達されて以後、沖縄では強烈な拒絶反応が渦巻いていたのであり、これは人間が人間であるかぎり古今東西100%共通するであろう当たり前の反応である。それとも日本の政権担当者や防衛省官僚や産経・読売新聞などのメディアに属する人々は、このオスプレイが空を飛び回る下で自分たちならば悠然と仕事に従事することができるし、家庭生活にあっては何の心配もなく子どもを学校に送り出したり外で遊ばせたりの安心・安全な日常生活を送ることができると自信満々なのだろうか? 私には分からない。モロッコ、フロリダの事故の報せは、危険な機体をまたもや沖縄に押し込もうとする米国とその米国の言うがままに追従する以外に方策を持たない自国政府に対して沖縄県民が一丸となって抗議・反対の声を上げていたちょうどそのただなかに届いたのであった。産経はこの事実を熟知した上で上記のごとき主張をしているのだから、もはや奴隷根性とそれへの居直りもきわまれりということではないだろうか。

産経はまた「(一般論として、機体は)配備当初は事故が多発するが、その後低下し、老朽化して再び多発するU字となるというもの。要するにMV22の事故率は今後低下する見通しだが、逆に普天間飛行場に配備中のCH46には老朽化による事故が多発しかねない危険もあるのだ。」とも述べている。これもまた凄まじい発言である。つい先般の連続重大事故を知っていながら「 MV22の事故率は今後低下する見通し」と述べているわけだが、この「見通し」はどのような根拠のもとでの主張なのだろうか? まともな論拠も示さず、自国の一般住民の生死に直結しかねない重大な事柄に関して一方的に完全に外国の軍隊の側に立ち、その安全説に太鼓判をおすような主張を、一応は日本の新聞社を名乗る団体の人物が述べるとは! 沖縄与世田兼稔副知事は、「ニューメキシコ州のキャノン空軍基地ではオスプレイの低空飛行訓練が地元住民の反対で中断された。キャノン基地は非常に広大で、普天間とは比べものにならないほど住民との関係では危険性が少ない場所だ。世界一危険とされる飛行場に(オスプレイ配備は)最もふさわしくない。」(「沖縄タイムス」7月1日)と述べている。すると米国は自国民のオスプレイに対する嫌厭の声や訴えは寛容に聞き容れて、日本(人)に対しては聞く耳持たずと強引に押し付けていることになる。これに対する産経の見解や如何に?

「逆に普天間飛行場に配備中のCH46には老朽化による事故が多発しかねない」という発言も聞くに耐えないものだ。 産経が現存のCH46を危険だと認識しているのなら、オスプレイと無関係に米国と日本政府に対してその旨の助言なり主張なりをするべきだ。それが普通一般の行動だし、メディアにとっては特にそれが要求されているだろう。ところが、この記事の書き手はそうはしないのだ。CH46はここではオスプレイ導入のための取引(交換)材料に使われているだけなのだ。親切を装った猫なで声で、その実、沖縄県民にオスプレイとCH46のうちのどちら(の危険)を選ぶのかと厚顔にも究極の選択を迫っている、つまりは一般市民を恫喝している、と言っても過言ではないように思う。
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2012.07.05 Thu l 社会・政治一般 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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