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「軽い脳梗塞」のためひと月ほど入院していたという石原慎太郎氏(日本維新の会共同代表)は、3月30日久々に記者会見し、そのなかで「どうせみんな早く石原が死にゃあいいと思ってるんだろ。そうはいかねえぞ。俺が死んだら日本は退屈になるぞ」と述べたそうである。石原氏がいなくなれば日本が退屈になると思う人がいるのかどうか知らないが、以前の国会議員時代だったら、石原氏もそんな大口は叩けなかっただろう。かりに口にしたとしてもその言葉は浮くだけだったように思う。今回は「慎太郎節全開」などと書いた新聞もあったことだし、世間も別に冷笑視する風潮でもないようだ。別にあのころがよかったというわけではさらさらないが、こういう人物にこんなセリフを言われてしまうのが救いようのない現在の軽薄さと歪みだろう。当時と比較しても日本社会の変貌は深刻であることをいまさらながら感じさせられた。

軽薄なくせに歪んでいるといえば、会見で石原氏が次期参院選に「出てもらいたいねぇ、僕は」と発言していた維新の会共同代表・橋下徹大阪市長である。3月25日、昨年2月に全職員を対象に市長が先導して実施した「政治・組合活動に関する職員アンケート」について、労働組合法が禁止する不当労働行為に当たるとして、大阪府労働委員会は大阪市に対し、「今後はしない」との誓約文を組合側に渡すよう命令した。橋下市長はこの命令を受けていったん、「第三者機関の決定だから、厳粛に受け止めなければならない。これからはルールを守っていく」と述べて陳謝し、不服申し立てをしない意向を表明した。ところが、同日夕方になると、たちまち態度を一変。理由は、労働委員会の決定を受けて同じく記者会見を開いた労組側が「橋下市長がやってきたことは間違いだ」ときびしく批判したからだという。いわく、「組合の振る舞いを全部棚に上げて、鬼の首を取ったように謝れというのは違う。争うべきところは争わないと、全部組合の主張が通ってしまう」。橋下氏はきっと、めったに謝罪などしない市長たる自分、この橋下が素直に非を認めこれから態度を改めるとまで述べているにもかかわらず、重ねて批判されたことにいたくプライドを傷付けられて逆ギレしたのだろう。彼は自分の謝罪に対して労組が感謝してくれるとでも思っていたのではないか?こういう増長し切った人物に対しては、決して退いてはならない。相手はそれを狙って高飛車に出てくるのだから退いたら思うつぼなのだ。それにしても、私は今回初めて「政治・組合活動に関する職員アンケート」の全文を見たのだが、この内容は事前の予想をはるかに超えて凄まじいものだった。

まずはじめに、市長によって「このアンケートは任意の調査ではありません。市長の業務命令として、全職員に、真実を正確に回答していただくことを求めます。/正確な回答がなされない場合は処分の対象となりえます。」と述べられているのだ。この文面を素直に読んで脅しと受け取らない者がいようとはちょっと考えられないのだが、いよいよアンケートの本文に入ると、氏名、職員番号、所属部署、職種、職員区分を書けと指示している。それから、「組合活動に参加したことがあるか」「特定の政治家を応援する活動をしたことがあるか」「あるとしたら、それは誰かに誘われたのか、それとも自分の意思だったか」「職場の関係者から特定の政治家に投票するよう要請されたことがあるか」「紹介カードを配布されたことがあるか、あるとしたらそれをどのように処置したか」「組合の幹部は職場において優遇されていると思うか、その場合、それを指摘しづらい雰囲気があるか」などと(ただし、質問の仕方はです・ます口調)調査はそら怖ろしくもえんえんとつづくのである。憲法が保証している思想・信条の自由も、人としての侵すべからざる尊厳も何もあったものじゃない。ふと、ものの本で読んだ戦前の特高の取調べについての体験者の証言が思い浮かぶほどだ。実際、ああいうアンケート調査を断行することができる橋下氏一派の体質とはまさしくそういうものではないだろうか。普通の神経の持ち主ではこういうことはとてもできるものではないだろう。この「アンケートで精神的な苦痛を受けたとして、職員(一部元職員)ら55名が、大阪市に対し慰謝料として1人当たり33万円、総額1815万円の損害賠償を求める訴訟」をおこしておられるが、この裁判の勝利を切に祈る。(関連サイト

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2013.04.02 Tue l 橋下徹 l コメント (1) トラックバック (0) l top

コメント

No title
私は大阪市民なのですが、この「職員アンケート問題」に関する市民(府民)の関心は、驚く程低いです。
橋下徹に対して、大衆はある種の「集団催眠」にかかっているように見えます。
催眠術は、「かけられる側」の協力があってこそ成立するのですが。
2013.04.07 Sun l やす. URL l 編集

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