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周知のように、民主党の菅直人氏は7月16日、東京電力福島第1原発事故を巡り、安倍晋三首相が「菅総理の海水注入指示はでっち上げ」と題したメールマガジンを掲載し続けているのは名誉毀損にあたるとして、慰謝料など1100万円と謝罪を求めて東京地裁に提訴したとのことである。

「 訴状などによると、安倍首相は自身の公式ホームページに2011年5月20日付で掲載したメルマガで、同年3月12日に行われた海水注入について「東電はマニュアル通り淡水が切れた後、海水を注入しようと考えており、実行した。しかし、やっと始まった海水注入を止めたのは、何と菅総理その人だった」などと記載した。
 菅氏側は「海水注入が中断された事実そのものが存在しない。海水注入の中断を指示したという事実も存在しない」と指摘。首相のメルマガは虚偽であり名誉を毀損したとしている。メルマガの記事の訂正と謝罪を求めたが、首相側の反応はないという。菅氏は16日記者会見し、提訴の理由について「ネット選挙が始まった中で、国民に誤った情報を流し続けることが悪影響になると考えた」と述べた。」(毎日新聞07月16日)

2011年5月20日付の安倍氏のメルマガの内容について当時チラと聞いたような記憶はあるが、この『菅総理の海水注入指示はでっち上げ』全文を読んだのは今回が初めてである。いや、聞きしにまさる酷い内容だと思った。こんなものを以後今日まで2年余りも自身のサイトに掲載しつづけていたのかと思うと、何事においても恥を知らないらしいこの人の政治感覚にますます恐怖や気味悪さをおぼえずにいられない。2011年3月12日の、福島原発1号機への海水注入をめぐる管氏を中心とした官邸内の動きはその後国会をはじめメディアでもかなり詳細な検証が行なわれてきており、この件に関するかぎり、安倍氏の記事内容こそが完全な「でっち上げ」であることは今では世間周知のことのはずだ。安倍氏のメルマガの全文は下のとおりである。

「 福島第一原発問題で菅首相の唯一の英断と言われている「3月12日の海水注入の指示。」が、実は全くのでっち上げである事が明らかになりました。
複数の関係者の証言によると、事実は次の通りです。

12日19時04分に海水注入を開始。
同時に官邸に報告したところ、菅総理が「俺は聞いていない!」と激怒。
官邸から東電への電話で、19時25分海水注入を中断。
実務者、識者の説得で20時20分注入再会。

実際は、東電はマニュアル通り淡水が切れた後、海水を注入しようと考えており、実行した。
しかし、 やっと始まった海水注入を止めたのは、何と菅総理その人だったのです。
この事実を糊塗する為最初の注入を『試験注入』として、止めてしまった事をごまかし、そしてなんと海水注入を菅総理の英断とのウソを側近は新聞・テレビにばらまいたのです。
これが真実です。
菅総理は間違った判断と嘘について国民に謝罪し直ちに辞任すべきです。 」


まず、冒頭の「実は全くのでっち上げである事が明らかになりました。」という断定調の書き出しからして胡散くさい。日頃、日本のマスコミ報道は、「…が明らかになった」「…が分かった」というような断定調をよく用いているが、こういう場合は、必ずしも明白ではない事実をさも本当らしく見せるための言い方である場合が非常に多いように思う。安倍氏はマスコミのそれをそっくり真似たのではないか。

つづいて、「複数の関係者の証言によると、事実は次の通りです。」というわけで、「菅総理が「俺は聞いていない!」と激怒」、「やっと始まった海水注入を止めたのは、何と菅総理その人だったのです」、「この事実を糊塗する為最初の注入を『試験注入』として、止めてしまった事をごまかし、そしてなんと海水注入を菅総理の英断とのウソを側近は新聞・テレビにばらまいたのです」などと、あたかもこれらは確実な事実であるかのように数々並べ立てているが、結果的には安倍氏のこの発言こそがすべて明白な嘘であることが明白になっているといっていいだろう。しかも安倍氏は、「これが真実です」と、ご丁寧に念押しの断言までしているのだから罪はいっそう重い。そもそも安倍氏のいう「複数の関係者」とはどういう立場のどんな人物なのか、複数とは2人なのか、3人なのか、それとももっと多人数なのか、皆目分からない。一方の側の一方的な言い分を聞いただけで、それが間違いのない確実な情報かどうかについて検証した気配もない。内容的には、普通ならば「この話はちょっとおかしいな」と感じてもよさそうな話の程度だと思うのだが……。

何より不信を感じずにいられないのは、安倍氏の文章からは、海水注入からやっと10日2ヶ月過ぎたばかりのとき、深刻きわまりない原発事故がこれからどのような経緯をたどるのか、誰もが不安でならない時期だったにもかかわらず、一人の政治家として先行きを懸念・危惧している気配や、事故収束のために自分も精一杯力を尽くそうというような意志や義務感が全然伝わってこないことである。文面にたち込めているのは、ただただ政敵である民主党政権の落ち度や失敗を突いてやろう、それによって自分が得をしようという利己的な下心ばかりであるように感じる。だからこそ、この3月12日官邸で海水注入を実行する意志統一が出来ていたことが後にほぼ判明したにもかかわらず、そのままこの記事をサイトに載せつづけることができたのではないか。安倍氏がもし一貫して自分の記事内容のほうこそ正しいと思っていたのなら、その後自ら検証を行なってその結果を新たにサイトに載せるべきだったのである。それが最低限の責任ある態度だったはずだが、安倍氏はそれさえしていないのだから、「間違った判断と嘘について国民に謝罪し直ちに辞任すべき」なのは、明らかに現在の安倍氏のほうだろう。
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2013.07.18 Thu l 社会・政治一般 l コメント (2) トラックバック (0) l top

コメント

No title
アベシンゾウの腐りきった人間性に対しては、言うべき言葉すら見当たりません。
この悪質なデマゴーグをろくに検証もせずに垂れ流し、その嘘が露見した後も、相変わらずアベを持ち上げ続けるメディアは共犯者であり、同罪と言えるでしょう。

今日は、参議院選挙です。
最早、この国は「全身に癌が転移した末期ガン」の様相ですが、為すべき事、出来うる事をするのみです。
例え結果が見えているとしても。
2013.07.21 Sun l やす. URL l 編集
Re: No title
やすさん、いつもコメントありがとうございます。

安倍さんは、誰かれなしに他人を「嘘つき」呼ばわりすることが多いですね。
自分が言われる前に言ってしまおうという心理が働くのかどうか知りませんが、
あれは(も)、聞いていて特に異様な印象をうけます。

前回、『週刊金曜日』のことを書いていただきました。
私はなぜかもともとこの週刊誌とは相性がよくなくて、あまり読んでこなかったのですが、
コメントを拝見してシリアのことが載っている号を何冊か図書館から借り出して読んでみました。
編集部としては、シリア問題にほとんど何の興味もないのではないかと感じました。(一人例外の人物がいるようですが)。それでいて、外部の人に寄稿を依頼しているんですね。たしかにとんでもない内容のものでした。

あと、佐高信・佐藤優氏の対談で、「本物のニセモノ」とかいうタイトルの対談(雑談?)がありましたが、相変わらずの佐藤氏の詭弁に佐高氏は完全なイエスマン、律儀な頷き役を務めていました。対談では尖閣問題で悪いのは猪瀬都知事だけで、安倍晋三・石原慎太郎の両氏に問題はないことになっていましたよ。
2013.07.26 Fri l yokoita. URL l 編集

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